父が悪戦苦闘したブラッシング

私が幼稚園の頃のことです。
母と妹が親戚の結婚式で一週間ほど家を空けることになりました。
私はその間、父と二人きりで家で留守番しました。
食事の支度、着替え、お風呂と、父は私の世話を焼いてくれました。
元々料理や掃除は好きな人なので、難なくこなせていたのですが、
私の髪の手入れだけはどうも厄介だと思っていたようです。
当時、私は肩まで伸びたロングヘアをしていました。
MAX98_jidorihおませにも自分専用のヘアブラシを持っていて、毎朝そのヘアブラシで母に髪を梳いてもらい、三つ編みにしてもらってから幼稚園に出かけていました。
そういう事情を知らない父は、母のヘアブラシで私の髪を梳こうとしました。
私が大声で、「私のヘアブラシがいい」と主張したので、慌てて探して、髪を梳かしてくれました。
その後は輪ゴムで、後ろに一つにまとめたのですが、それもいつものパターンではないと私は起こりました。
三つ編みじゃないと幼稚園に行かないと行ったので、父は「三つ編みなんかしたことないよ」と困った顔をしましたが、私が「三つ編み!」と言って譲らなかったので、父は仕方なくヘアブラシで髪を二つに分け、一つずつ三つ編みをしてくれました。
いつもは割と適当な感じの性格なのに、この時ばかりは真剣な表情で、子供ながら私は、父のそんな姿がおかしくて大笑いしてしまいました。
父は私が笑ったので、自分の三つ編みが変なのだと思い、「ごめんごめん。練習しとくから、これで許して」と、半ばギブアップしました。
完成されたものはかなり不格好でしたが、父は仕上げに私の前髪をヘアブラシで軽く梳いて「かわいい、かわいい」と言ってくれました。
母が不在だった一週間、私は毎日父に髪を梳いてもらい、おかしな三つ編みヘアを続けましたが、結局一度もうまくいきませんでした。
母が帰って来てからは、父は二度と私のヘアブラシを手にすることはありませんでしたから、もう懲り懲りだと思ったのでしょう。今では私はショートカットですが、町で幼稚園くらいの三つ編みの女の子を見ると、父がヘアブラシを持って悪戦苦闘していたことを思い出します。
そんな父も最近白髪が増えてきてしまいました。
でも噂でちょっと聞いた事があるので今度それを試してみようと思います。
その噂はメイソンピアソンで白髪が無くなるという噂です。

ブラシで白髪が無くなるなんてちょっとうそ臭い話ですが、今まで父が私にヘアブラシを悪戦苦闘して梳かしてくれた事を考えると試すだけ試してみようと思います。

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